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寒立馬(かんだちめ)について

***寒立馬誕生の経緯***

東通村の海岸地帯には、藩政時代より田名部(たなぶ)馬と呼ばれる小柄で耐寒性と持久力に富み、粗食に耐える馬が飼育されてきました。田名部馬は南部馬を祖とし、明治・大正・昭和と、軍国主義を歩んだ日本の歴史の中で、軍用馬として改良されてきました。なかでも、この田名部馬とブルトン種(フランス産の大型肉用馬)を交配して、独自の農用馬(肉用馬)に改良したのが尻屋の寒立馬です。寒立馬は日本在来種として認定されているわけではありませんが、その形質に今は消失した南部馬の姿を見ることができます。

Itaru 撮影

***寒立馬という名前は ***

この名前は昔からあったものではありません。もともとは「野放し馬」と呼ばれていました。現在のように寒立馬と呼ばれるようになったのは、昭和45年、東通村立尻屋小中学校長であった岩佐(いわさ)勉先生が、

 「東雲(しののめ)に 勇みいななく 寒立馬(かんだちめ) 

                   筑紫ヶ原の 嵐ものかは」

と、短歌に詠んだのが初めでした。下北半島は昭和43年に国定公園に指定され、折からの観光ブームにのって訪れた観光客からも白亜の灯台と馬の牧歌的風景が人気となり、その後、誰からともなく尻屋の馬は「寒立馬」として呼びなされてきました。

尻屋崎に周年放牧されている「寒立馬」。 競走馬とは違う素朴な雰囲気を持った馬です。

 

Akemi 撮影

***寒立馬の現状 ***

現在、肉用馬として飼育されている寒立馬は、平成7年の輸入自由化によって、市場の価格低迷と、尻屋地区の漁業生産拡大へ労力を奪われたことより、9頭まで激減しました。そこで、貴重な生物的資源、歴史遺産でもある「寒立馬」の保護、及び増殖を図るため、東通村と青森県がさまざまな寒立馬保護対策を行ってきました。また、一般の方々に、「寒立馬保護募金」への協力を呼かけております。

***寒立馬保護募金***

 東通村では、「寒立馬保護対策基金」を創設し、寒立馬を保護保存することに努めています。寒立馬は、今は見ることのできない日本在来種である南部馬の形質を受け継ぐ貴重な生物資源です。この馬の遺伝子が次世代に引き継がれていくためにもご協力お願いします。

 

口座名:寒立馬保護募金実行委員会

〒039-4292 青森県下北郡東通村大字砂子又字沢内5番地34

* 青森銀行むつ支店(普) 785677

* みちのく銀行むつ支店(普) 1151533

* 下北信用金庫本店(普) 0354570

* 青森県信用組合むつ営業部(普) 4651104

* はまなす農業協同組合本所(普) 5010650

* 郵便局振替口座「寒立馬募金」 02350−7−2027

Itaru撮影

 

寒立馬はおだやかな性質で人慣れした馬ですが、やはりそこは馬。危険な面もあります。馬本来の性質をよく理解し、近寄る際は馬の背後から近寄ったり、急に驚かすことなどしないようにして下さい。寒立馬にはそれぞれ飼い主がいます。万一、事故等があった場合には飼主は一切責任を負いませんので、ご注意ください。

本ページの文章は、『東通村』および『ハローNETあおもり』を参考に作成しました。

 

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