星めぐりの歌 

 

あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あおいめだめの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
 

宮沢賢治作 『双子の星』より
BGM 『星めぐりの歌』   MIDI制作 ちえりんさん

 

双子のお星様チュンセ童子とポウセ童子は、

「星めぐりの歌」に合わせて一晩中、銀の笛を奏でるのが仕事です。


ある日、双子のお星様は大烏と蠍の抗争に巻き込まれてしまいます。

大烏と蠍はともに大怪我を負い、お星様の介護を受けます。

心優しい双子のお星様は、蠍から家まで送ることを頼まれ、

頑張って送り届けようとしますが、仕事の時間が迫り、気が気ではありません。

それにもかかわらず、憎まれ者の蠍といえども、傷ついた者に手をさしのべるお星様たち。

やがて、王様の使者が現れ、この窮地を救ってくれます。


双子のお星様は水晶でできた二つのお宮に戻り、

銀の笛を奏で始めます。

その場面でこの詩が登場します。

 
 「星めぐりの歌」は、賢治晩年の作品『銀河鉄道の夜』の中にも登場し、

ケンタウル祭の夜に、子どもたちが「星めぐりの歌」を口笛で吹いて楽しそうに

遊んでいる様子が描かれています。(四、ケンタウル祭の夜 参照)
 
当サイトでは、本文に従い3連で書いてますが、

歌う場合は、2連目の「〜おとす、」までが1番の歌詞となり、

2番は「アンドロメダ〜」からになります。

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