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田名部おしまこ その2

 

おしまこ流し踊り 動画 その1 その2 その3 (戻る際はウインドを閉じてお戻り下さい)  

 


Akemi 画

 

 

●『田名部おしまこ』を聴く●

夏に下北半島に行くと、あちらこちらでオーケストラ伴奏の「田名部おしまこ」を耳にすることがあります。このオーケストラ伴奏の「田名部おしまこ」は、盆踊りと観光用に昭和40年代につくられ、下北の民謡歌手山道忠四郎さんが唄っております。

田名部まつり期間中(8月18〜20日)の18日には、オーケストラ伴奏の「田名部おしまこ」にのせて「おしまこ流し踊り」が田名部の街を練り歩きます。


おしまこ流し踊り 動画 
その1 その2 その3 
(戻る際はウインドを閉じてお戻り下さい)

 

また、下北のネブタの中には、踊り手がネブタの前あるいは後ろにつき、「おしまこ」やその他の盆踊り曲(「下北小唄」「釜臥音頭」「下北八景」)を踊るものもあります。

大湊ネブタ 8月最初の金・土・日

田名部子どもネブタ 8月上旬

こちらの方でもオーケストラ伴奏の「田名部おしまこ」を聴くことができます。

 

また、「おしまこ」は南部系の盆唄なので、ほとんどの曲を三味線伴奏にのせる津軽民謡と違い、太鼓にあわせて唄い踊るものでしたが、近年になり、津軽三味線奏者の高橋竹山によって三味線伴奏が付けられ、ステージ用の曲として広く唄われるようになりました。今では、「おしまこ」をアルバムに収録する津軽三味線奏者もいるくらいです。(民謡アルバム、CD等では「お島コ節」、「おしまこ節」、「田名部お島コ節」と表記されています。)

 

日本クラウンで出しているCD「民謡」シリーズですと、「東北編3 岩手1」に「田名部おしまこ」が入っています。唄は中村菊江さんです。(このシリーズ、青森1、2は津軽民謡が占めてしまったため、岩手に押しやられた南部民謡多数。民謡の宝庫青森だものなぁ・・・。企画側もいたしかたなかったのだろう。でも、ちょっと複雑な気分。)

 

●『田名部おしまこ』の歌詞にみる下北弁●

民謡の歌詞には方言が入っていることがよくあります。「田名部おしまこ」も然りです。

1 田名部横町の 川の水飲めば 八十 婆様もノオ 若くなる

2 田名部おしまこの 音頭とる者は 大安寺やなぎのノオ 蝉の声

3 今年ゃよい年 世の中繁昌 米は一石ノオ 粟二石

4 踊りおどるなら 寺の前で踊れ 寺の和尚様 見てほめる

 

5a 踊りおどるも 昨日今日ばかり 明日は山々の草とりに
(オーケストラ伴奏の「おしまこ」の5番)

 

5b 裏の畑さ 粟ときみ蒔いだきゃ そばとてあわなきゃノオ きみァわるい
(日本クラウン『民謡 東北編3 岩手1』に収録されている「おしまこ」の5番)

「田名部おしまこ」には、三句と四句の間に「ノォ」が何度も登場します。「ノォ」は句と句の間をリズム良く、流れよくつなぐ役割をはたしております。この「ノォ」は単なるリズム取りの「ノォ」なのではなく、下北弁でよく用いられています。例えば、

「へってのぉ」(それからね)
「わいほさのぉ」(うちの家にはね)
「んだっきゃのぉ」(そうだよねぇ) というように、接続の役割をします。


また、5bの歌詞には
「黍ときみ蒔いだきゃ」というように、「きゃ」が使われています。「きゃ」は、「学校さ行ったっきゃ」(学校に行ったら)、「ご飯食べだっきゃ」(ご飯を食べたら)というように、「たら」(完了の助動詞「た」の仮定形)の意味で使います。

この5bの歌詞において、「そば」は「蕎麦」と「側」、「あわ」は「粟」と「会わ」、「きみ」は「きみ(トウモロコシの方言名)」と「君」と「気味」というように、掛詞も使われていて大変おもしろい箇所です。

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